とりあえず最初にこれだけは言っておかなくては。
もし、みなとみらいのワーナーマイカルに行けるなら、そこで見ることを強くおすすめします。
今回は、映画の感想などを珍しく書いてみたりします。
ネタバレしまくりなので、ネタバレOKな方だけ「続きを読む」を。
思い出しながらなので、間違えてるところとかあるかもしれませんが、そのへんはお許しください。
全プリキュアのリーダーは、のぞみ=ドリームだということが、この映画ではかなり明確にされています。
フレッシュの3人が動けない間、結果的にドリームが他の全メンバーを現場に引っ張っていきます。
そして、絶望の底からみんなが立ち直るきっかけを作るのも、ドリーム。
MH最終回で黒白が編み出したプリキュア最終奥義を、今回はドリームが起動します。
ドリームが言う言葉は、説得力がすごい。これはもう一種のカリスマですね。
なのに、それがまた不自然じゃない。ああ、のぞみならこう言うだろうな、と思ってしまうんです。
あのクセの強いメンバーを2年間率いた実績は、伊達じゃなかったのです。
各主題歌も、もうここしかない!というところでかかります。
閃光とともに一瞬で変身した5GoGo組が飛び出してくるところで5GoGoの主題歌。
5GoGo組に迫る巨大飛行機ザケンナーを黒白が蹴り飛ばすところでMHの主題歌。
マーックスハーーーッ!で、魂がふるえました。
駆けつけるやいなや精霊バリアを展開する花鳥でS☆Sの主題歌。
アクションものの主題歌は、クライマックスのアクションシーンのバックでかかった時に血が沸騰するようなものでなければならない、というのが私の持論ですが、そういう意味では3曲とも文句なし。
そして戦闘シーンがすごい。
多彩な技で敵を翻弄する5GoGo組。
バリアーと華麗な空中戦で立体的な戦いを繰り広げる花鳥。
そして、肉弾戦で圧倒的な力と技を見せつける黒白。ホワイト単独で見せた技は圧巻でした。
…ひたすら逃げまわるだけの人が約1名、というのはさておき。
それらが見事に描き分けられていて、これだけでもこの映画を見た価値があると思います。
敵のほうも、ザケンナー、ウザイナー、コワイナー、ホシイナーとてんこ盛り。
みんなどこかで見た連中です。それぞれに個性的で、多彩な戦闘シーンを見せてくれました。
今回の敵ボスのフュージョンって、ザケンナー、ウザイナー、コワイナー、ホシイナーの残留思念のようなものが合体したものなのでしょうか。
フレッシュ組のところに他のプリキュアがかけつけた時の映像にもしびれました。
真っ暗なところに一気に光があふれて、5GoGo組の背中が…
そうなんですよ!こういう時は背中!
ベリーが横を見るとMH組、パインが横を見るとS☆S組。どれも顔を見せないんですけど、これこそ王道です。こうでなくては!
最終決戦では、前半戦とはまた違う戦いを展開してくれます。
観覧車を使った黒白の鉄塔着地→発進にふるえました。
上空からの月風の攻撃に対して迎撃しようとする敵の体勢をくずすため、ローズがやってくれた大地爆砕!ローズはやっぱ半端ねぇ。
最後は全員が最強技をぶつけます。フレッシュ組も、テレビでは未登場の合体技。
これで勝てないわけがない。
ストーリーなんてあってないような映画で、こんなに目から汗が出たのは初めてです。
映画って、ストーリー以外のところで感動させることもできるんですね。
あとは、細かいところを気にし始めるとキリがないのですけど、いくつか。
5GoGo組が乗り込むバスはたぶん「あかいくつ」。あかいくつは片方向のみの循環バスなので、どこをどう間違ったのでしょうね。元の場所に戻って別のバスに乗ればタコカフェに行けるようですから、タコカフェの位置がある程度予測できるかもしれません。
5GoGo組はタコカフェに行くわけですが、アカネさんと志穂・莉奈の出番が多くて、感涙したファンもきっと多数。特に莉奈の登場はうれしかったです。志穂とくるみが同じ場所にいるっていうのは何とも不思議。この後くるみはミルクに戻るので、仙台さんはここで3キャラを演じ分けてるんですね。
アカネさんがたこ焼きを焼いているところでは、のぞみ、うらら、こまちの3人がいつも通りボケをかましてくれて、なんだかホッとしました。
MH組はPANPAKAパン、S☆S組はナッツハウスへと、3組が見事に行き違いを演じるんですが、これが最後の最終奥義の発動につながるのだから恐ろしい。
これらのシーンでは、珍獣たちの登場の仕方が、当時へのオマージュになってる事に気付いた方も多いと思います。
黒白とフレッシュ組が左右にわかれて攻撃した時、敵は両側にほぼ同じダメージを負ったように見えます。
つまり黒+白の攻撃力と、フレッシュ3人の攻撃力がほぼイコールなのでしょうか。
ザケンナーやウザイナーを見た時の反応が、そんなバカな!という感じでしたから、この映画は時間軸的にはそれぞれの戦いが終わった後ということでしょうか。
満は目を細めていたのでわかりませんが、薫の瞳は最終決戦後のものでした。