私はあまり好き嫌いというものがありません。嫌いなものが少ないというより、ほとんどの食べ物が好き、と言った方がいいかもしれません。特にお菓子に関しては、和菓子洋菓子を問わず、すべてのお菓子が好きです。たったひとつの例外を除いて。
そのひとつとは……「みたらし団子」です。
私は京都出身なので、みたらし団子を食べる機会は多かったのですが、これだけはどうしてもダメ。
ですから、たとえば物語の中で「みたらし団子は美味しい」と表現されていても、自分では不味いと思っているので、なんとも複雑。美味しいと言っている登場人物に、共感できないのです。それが物語の中心に置かれた日には、その物語自体が見るに耐えなくなってしまいます。
こういうのって、損ですよね、まったく……。
