どききゅあブログ

食べたものとか乗ったものとか、いろいろな日記です。

ポルンがんばるポポ

ポルンの思考と行動のパターンはすごく簡単です。なぎほのやメポミポと遊びたい。小さい子供が親や年上の兄弟に対する感情と似ていると思います。遊びたい時にいっしょに遊んでくれる、困った時には助けてくれる、自分が知らないいろんなことを教えてくれる、そんな人たちに対する感情と。その感情を一言で言うと、「大好き」です。
ポルンは、わがままを言う時とレインボーブレスを発射する時以外は一方的に受身態勢です。まだ小さな子供なのですからしかたありません。レインボーブレスを発射する時だけはプリキュアのための行動ですが、それも極限状況において、でした。本当の意味でポルンが自分の考えでレインボーブレスを発射したのは、番人の助けを得てドツクゾーンに向けて発射した時でしょう。
あれだけわがままばっかり言ってなぎほのやメポミポを困らせていたポルンですが、ラストに向かっての展開では、ただひたすらプリキュアを助けたいとの思いで行動しています。クイーンや長老が感嘆するのも当然です。
そして最終回、レインボーブレスの力をもってしてもジュアクキングに対してなすすべもないプリキュアを見た時、ポルンは大人=自分にとってもっとも大人だと思うひと=クイーンに教えを乞います。ここが大事なところです。こんな状況になっても、ポルンは助けてくれとは一言も言いません。ただ、大好きなプリキュラのために自分にできることはないのか、教えを乞うだけなのです。苦しんでいるお姉ちゃんたちを助けたいと母親に願う、小さな弟。それがポルンではないでしょうか。
そして、クイーンの教えを胸に、堂々とジャアクキングの前に立つポルン。強い思いをもって、自分の中に眠っていた力を全開にします。持てるすべての力を解き放ち、自らに光のパワーを集めることによって、レインボーブレスを復活、パワーアップさせたのです。
力尽きて倒れるポルンを見て、テレビを見ているポルンと同じ立場の子供たちは、その強烈なメッセージを感じてくれたでしょうか。